自転車冒険家・西川昌徳さんのSkype授業風景のご紹介

先日はニュージーランド北島の旅の風景のレポートをお送りいただいた自転車冒険家の西川昌徳さん。

西川さんは、ただ自転車で世界を旅するだけではなく、旅先の人達と日本の小学校をビデオ通話アプリのSkypeでつなぎ、それぞれの国の文化などについての授業を行っています。

今回は、そのSkype授業の様子についてご紹介します。日本にいながら、海外の人達の文化や暮らしについて質問したり学ぶことができて、授業に参加する子供たちにとって非常にいい体験だと思います。

以下、西川さんからのレポートです。


僕は自転車で世界を走りながら、小学校講師として教育に関わっています。テーマは「教室と世界がつながる授業」ビデオ通話アプリSkypeを使って、僕が旅する国と日本の小学校とをつなぎます。

この授業では、日本の小学校の教室と世界のさまざまな場所がつながります。小学校、市場、現地のお宅などなど。それぞれの場所からその国の文化や暮らしを伝えるレポート授業を実施したり、現地の人にゲストとして登場していただいて、その国について教わったり。

この授業は、教科の枠にとらわれることなく、子どもたちのコミュニケーション力や表現力、積極的に学ぶ気持ちなどを育むことを目標としています。

今回はニュージーランドからのSkype授業。日本の子どもたちは、こちらの人との交流を通して何を感じ、受け取ってくれるでしょうか。子どもたちのワクワク・ドキドキしながら授業にのぞむ姿を見るのがいつも楽しみです。

ニュージーランドから授業を行うのは、全国4つ地域の小学校です。
・福島県相馬郡新地町立 駒ケ嶺小学校
・東京都中央区立 久松小学校
・奈良県天理市立 福住小学校
・徳島県名東郡佐那河内村立 佐那河内小学校(放課後授業)

ニュージーランドの各地から各校へのSkype授業を実施しているのですが、今回は11月19日にオークランドと福島県相馬郡新地町立駒ケ嶺小学校とをつないだ授業のレポートを写真とともに御覧ください。

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駒ケ嶺小学校の6年生教室にはニュージーランド&西川進行状況MAPが掲示されています。僕の走行ルートと現在地が地図に反映されるようになっています。この授業時点では、オークランドに滞在中。

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授業開始。駒ケ嶺小学校とオークランドがつながりました。今日のゲストはオークランドにお住まいのナイリーさんとタミーさん。ニュージーランドの文化や学校生活に関する質問にお答えいただきます。

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オークランド側はノートパソコンに接続。ニュージーランド側では教室はこんな風に映っています。

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子どもたちはそれぞれ自分の興味関心をもとにニュージーランドについて調べ、交流授業で相手に質問する内容を考えてきました。彼は、オークランドの公園にヒツジがいることが気になったようです。

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それぞれ調べたことをもとにナイリーさんとタミーさんに質問。言葉のやりとりは僕が英語通訳として入っています。

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質問に答えてもらった児童。早速自分の机に戻って教えてもらった内容についてまとめています。

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今回のニュージーランドとの授業では、子どもたちの興味関心ごとにグループを作ってそれぞれに意見を出し合っています。写真は、質問に答えてもらった内容をもとに、相手に伝える感想や次の質問を考えている子どもたち。

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各グループで話し合った内容をもとに再度質問タイム。限られた時間の授業ですが質問したい子どもたちの、なが~い列が!

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今度はニュージーランドからの質問タイム。娘さんのタミーさんの日本に対する質問に答えたい子どもたちの手が一斉にあがりました。

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最後に今日の授業の感想をiPadに書き込みます。彼はニュージーランドの原住民マオリ族に関する質問をしていました。

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駒ケ嶺小学校ではタブレット端末もすっかり授業に溶け込んでいます。写真は他の子が書いた今回の授業の感想を見てコメントしている児童。

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質問のやりとりをし、感想を書いている間にもうお別れの時間。あっという間の45分でした。最後に子どもたちから現地で出演して下さったナイリーさんとタミーさんにお礼を伝えてお別れ。

この世界とつながるSkype授業は、インターネットを活用した先進授業として注目されている授業です。今回は、研究授業として全国から教育関係の方々が、いらっしゃっていたので子どもたちも、はじめはとっても緊張していた様子。

しかしニュージーランドのゲストに同世代の女の子が参加してくださったので、実際の交流がはじまってからはずいぶんリラックスして授業にのぞめたようです。

このSkype授業を通して、日本の子どもたちが世界の人々と出会い、交流することで、それぞれの国やそこに生きる人のことに実感を持って学んでいって欲しいと願っています。

最後にこの授業で子どもたちが書いた感想をいくつか紹介します。
「マオリ族の人々も身近に生活しているということが分かりました。」
「ヒツジが多いのは、羊毛をとったり、お肉として販売するのが理由だと分かりました。」
「ニュージーランドは物価が高いけど、お小遣いもたくさんもらえると聞いてびっくりしました。」
「ニュージーランドの消費税は15%なのに、それを受け入れる心の広い人が多い国だなと思いました。」